熱処理・表面処理技術
安定した品質の提供と共に、常に素材の特性を生かし、製品機能が十分に発揮できる熱処理を行っております。真空熱処理炉を使用した光輝焼入れ、高周波誘導加熱とプレス加工を複合した高精度且つ高品質のダイクエンチなど目的別に最適な熱処理を行っております。また、表面処理技術として、自社設備によるCVD(化学的蒸着法)コーティング品を提供させていただいております。
真空熱処理
真空熱処理とは、製品を置いた窯の中を真空状態とした上で、製品を加熱、冷却する熱処理方法です。大気中の熱処理は、酸素と鉄の反応により鋼表面に酸化スケール、脱炭による硬度低下が発生しますが、真空熱処理では鋼表面は光輝性のある仕上がりとなり、ムラの無い硬さが得られます。当社では、長年培った高度な熱処理技術により、製品機能を十分に発揮できる熱処理を行っております。
高周波焼入れ
高周波焼入れは、電磁誘導による誘導加熱(IH)の原理を利用して加熱する熱処理です。短時間で処理することが可能であり、当社では、最適熱処理条件のもと、一枚一枚を丁寧に処理しており安定した品質を効率よく生産しております。
CVD(化学蒸着)表面処理
(Chemical Vapor Deposition)
表面処理とは、製品の表面に厚さ3~5μmの非常に硬いセラミックス被膜を成膜する技術です。この被膜により、製品表面の潤滑性、耐摩耗性、耐食性が増し、製品寿命が飛躍的に向上いたします。当社は、表面処理工法として、被膜密着力に優れたCVD法を採用しており、強固で安定した硬質膜を供給しております。
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